症例紹介CASE

  • 2018.6.9 症例紹介

今年もノミ、マダニ寄生が多く発生しています。

ノミもマダニも小さな生物なので、感染に気づきにくい事もあります。

特に、ノミはペットの毛の根元の辺りに隠れていますし、あれっ?と思ってもう一度見つけようと毛を掻きわけても探し出せないことが多くあります。ササっと逃げてしまったり、跳んだいってしまったりと、捕まえるのは一苦労です。

ノミには「イヌノミ」、「ネコノミ」と種類がありますが、犬・猫・人で問題となるのは「ネコノミ」がほとんどです。大人のノミの大きさは平均1mm~2mmです。さらに卵や蛹はもっともっと小さいので、これも見つけにくい原因です。ノミは、家の中で真冬でも活動していますので、1年を通して予防すべきです。

感染すると、皮膚炎が起こることがあり、痒くなったり湿疹ができる等の症状が出ます。また、吸血時のノミの唾液、ノミの糞、死骸に対してアレルギー症状が起こることもあります。糞や死骸は軽いので空気中に舞い、それを口から吸い込んでしまってトラブルになることもあります。もちろん人間も同様の症状が出ますので、注意が必要です。

また、ノミは遠くまで跳ねて移動するので、もしペットにノミが見つかった場合は、ノミの駆虫や皮膚炎のケアだけでなく、ベッドやカーペット、ソファーなども丸洗いか、捨てて買い替える必要があります。

←ノミ

 

マダニは元の大きさこそ小さいですが、血を吸うと見る見るうちに大きくなり、元の大きさの何倍にもなります。マダニはノミ以上に種類が多いのですが、全国的に見られる「クリイロコイタマダニ」という種類の大人は体長2~3mmです。ただ、ペットに付いている場合は大概吸血して大きくなってますので、ノミよりも見つけやすいかもしれません。

通常のお散歩ではマダニ寄生は起こりにくいと感じていらっしゃる方も少なくないかと思います。しかし、マダニは歩道の雑草や民家の庭などどこでも見られるため、アウトドアとはあまり縁がない子でも予防が必須となります。実際に、当院にマダニ寄生で来院される子の大多数が、「近所のお散歩」など日常生活の中でダニ寄生が起こっています。

そして近年、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)という病気がニュースなどでも多く取り上げられています。これは、マダニが媒介する病気で、致死率6.3~30%と言われており、319名の感染者のうち60名が亡くなっております。※1また、感染した人の体液からも感染が確認されています。現時点では有効な薬剤やワクチンなどはなく、治療は対症療法のみです。そのため、予防を強化することが大変重要となります。

マダニには発生のピークが2つあり、5~6月(成ダニのピーク)と9~10月(幼ダニのピーク)は特に注意が必要です。成ダニは2000~4000個の卵を産むので、9~10月の幼ダニの増え方はかなり劇的です。また、幼ダニは体が小さいので、目に見えないこともありますので、涼しくなってきてもしっかりと予防を続けましょう!

↓マダニの動画

final

※1:国立感染症研究所HPより(2018年2月28日現在)

 

 

 

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