症例紹介

CASE

  • 2018.6.22

変形性脊椎症

動物の世界も今や高齢化社会。人間も動物も歳をとるに連れて、だんだんと体の変化も生じてくるのは致し方のないことです。このような年齢の変化は体の至る所で起きてきますが、今回は脊椎(背骨)にスポットを当ててお話をしたいと思います。

「変形性脊椎症」とは、「脊椎の形が変わってしまった」ということです。背骨はいくつもの脊椎が線状に連なって形成されています。一つ一つの骨の接する面は関節ですので、長い間使っていると関節炎が起こってきます。その炎症が少しずつ進んでいくと、骨棘という「骨のでっぱり」が出来てきます。さらに病状が進むと、骨棘が伸びてきて、最終的には隣同士の骨棘が完全にくっついてしまいます。(ブッリジング)

変形性脊椎症は必ずしも治療が必要となる病気ではありませんが、背部痛の原因になることも多いです。中高齢の動物が、背中を痛がる(動物は我慢強いので、基本的にはわかりにくい事が多いです。)、ソファーなど高い所に登れない・躊躇する、あまり動かなくなった、などがよく見られる症状です。

もし上記のような症状が見られたら、当院にご相談ください。緩和ケアを行うことで、若い頃の様に動けるようになるかもしれません。

←下に向かって骨棘が出来ています。

←黄色矢印は正常な形の脊椎です。オレンジの矢印は脊椎の端に骨棘が出来てきています。

 

 

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MORIYA Animal Hospital
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