症例紹介
CASE
- 2023.10.6
No.208 外科症例(犬、会陰ヘルニア整復)
症例は8歳の未去勢オス。以前より会陰ヘルニアがあり、この度手術を行った子です。
会陰ヘルニアは骨盤周りの筋肉(尾骨筋、肛門挙筋)が薄く脆弱になり、そこに生じた隙間から直腸が外に出てしまう病気です。高齢の雄犬に多く発生しやすく、排便がしにくい、便秘、お尻の辺りが膨らんで見えるなどの症状が主です。ヘルニア部位から膀胱が外に出てしまうケースでは排尿困難やそれに伴う急性腎不全のサイン(食欲不振、嘔吐、元気消失など)が見られることもあります。
この症例は直腸が出ており、癒着を起こしていました。直腸がヘルニア孔から出ていることで肛門の横が全体的に膨れて見えます。柔らかい触り心地です。
去勢手術とメッシュを使った会陰ヘルニア整復手術を実施しました。
手術も問題なく終了し、しっかりと排便できるようになりました。6日の入院の末、元気に退院しました。
術後16日、トリミングにいらした時の写真です。お尻の傷もキレイで、術後の経過は良好でした。
お尻が膨らんで見える、排便時に力んでもなかなか便が出ない、などご心配がありましたら、すぐにご相談ください。
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MORIYA Animal Hospital
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