症例紹介

CASE

  • 2024.1.13

No. 221外科症例(猫、膀胱移行上皮癌、膀胱部分切除、尿管転移術)

シニアのメス猫です。頻尿と血尿を主訴に来院されました。レントゲン検査、エコー検査にて膀胱に腫瘤(できもの)が見つかり、開腹手術を行いました。

移行上皮癌は猫の膀胱腫瘍の中で一番多く発生すると言われています。臨床症状は、膀胱炎など一般的な泌尿器の病気と大きな差はなく、血尿・頻尿・排尿痛などです。そのため、膀胱炎症状がなかなか治りにくい場合は詳しい検査が大切です。

本症例は腫瘤が大きく、膀胱を切開すると腫瘍が大きくせり上がっています。

腫瘍は腎臓から膀胱に尿を送る尿管の出口(開口部)が拡がっていたため、腫瘤を取り除く際に尿管も一部切除して、尿管の位置を変えて再び膀胱に繋ぎ合わせる「尿管転移術」も同時に行いました。

手術も無事終え、元気に退院となりました。術後の再診では、辛かった頻尿もすっかり良くなり、今までよりもさらに元気いっぱいな姿を見せてくれました♫手術がんばって良かったね!

頻尿がなかなか治らない
しつこく膀胱症状を繰り返してしまう
血尿が出るなど
等、ご心配な点があればすぐにご相談ください。

 

 

 

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