症例紹介

CASE

  • 2022.1.8 症例紹介

No.140外科症例(猫、腸重積)

3ヶ月齢の猫ちゃんが1月2日に来院されました。

12月中旬から他院で入院や手術を行いましたが、徐々に衰弱するとのことで、セカンドオピニオンとして来院されました。他院では様々な治療を行い、一度、試験開腹手術まで行いましたが、異常は発見されず、余命1週間とまで言われていたそうです。

1月2日来院時、エコー検査で腸管の拡張および液体貯留を認めたため、腸閉塞を疑い、再度開腹手術をご提案しました。3か月齢との幼若猫ちゃんであること、近日中に手術を行っていたことから、かなり迷っていられました。しかし、1月2日の夜に緊急手術を行うこととなりました。

腸管を辿って全て確認し、腸重積を見つめました。

重積を起こした腸の色は黒色化、壊死しかかっていました。そのため、重積部を含めて一部腸管を切除しました。

7日間の入院で、すっかり食欲も戻り、元気に退院していきました。飼い主様も大喜びでお迎えにいらっしゃいました。

<腸重積>

腸重積とは、腸の一部が腸内に入り込んでしまう病気です。それにより、腸閉塞を起こして、死に至る怖い病気です。突然、嘔吐や食欲不振、元気消失が見られ、徐々に衰弱していきます。

特徴・・・腸重積は子猫~高齢猫まで幅広い年齢で発症します。

原因・・・異物や腫瘍による腸閉塞に続発したり、激しい下痢などによる腸の過剰な蠕動によって             生じます。ただし、原因が特定できない場合もあります。

症状・・・嘔吐、食欲不振、元気消失、下痢・血便、腹痛

診断方法・・超音波検査が最も有用で、重積部(腸が入り込んでいる部分)を発見することを目的とします。しかし、重積部を発見することが困難な場合も多くあります。確定診断はCT検査や試験開腹手術などが必要です。そのほか、補助的な診断として、バリウム検査などの必要性も検討します。

治療・・・手術が必須です。内服薬や注射などの内科療法では治すことが出来ません。         そのため全身麻酔下で、開腹手術を行い腸の重積部を探します。

軽度な場合は、重積部を引っ張って整復し、再発予防のために腸の固定を行います。

重度な場合は、腸の一部が変色・壊死している場合が多く、重積部を切断することが必要となります。そのため、腸の端々吻合手術(腸と腸をつなぎ合わせる手術)を行います。

合併症・・腹膜炎、癒合不全など、命にかかわる合併症が起こる可能性があります。そのため、術後は入院治療が必要となります。

今回の症例はまだ3か月齢という若齢猫であったこと、他院からの転院で時間の経過が長かったことなどリスクが大きい症例でした。しかし、手術にも耐えてくれて、元気になってくれたことをスタッフ一同、大変嬉しく思っております。

まだまだ若い子猫ちゃんですので、これからも末長く幸せな猫ちゃんLIFEをいっぱい楽しんでくださいね☆

 

 

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