症例紹介
CASE
- 2024.2.10
No.232外科症例(猫、ヒモ状異物の誤食)
吐いたものから異物が出てきたが、その後も調子が悪いとのことで来院されました。吐いたものはオモチャの1部で、その後も吐きが止まらず食欲もなくなってしまったとのことでした。
レントゲン検査を行ったところ、腹腔内に長めのヒモ状異物が描出されました。
また、超音波検査では胃内にも異物があることがわかり、開腹手術を行うこととなりました。
開腹手術によって、胃内異物の摘出および腸内異物の摘出を行います。
まず、胃から確認しました。胃を触ると、大きめの異物が触知されました。そのため、胃切開を行い異物を取り出しました。
オレンジ色の毛玉用おもちゃが出てきました。すべて引っ張りだそうとしても、腸管の方に続いているようで、一度おもちゃを切り、胃の縫合をしました。
その後、腸管の確認をしました。小腸は広範囲にアコーディオン状に縮れていました。このアコーディオン所見はヒモ状異物の典型的な所見です。
そのため、小腸切開も行い、ヒモ状の長い異物を摘出しました。
手術も無事に成功し、元気も食欲も数日後には元通りになりました。
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MORIYA Animal Hospital
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