症例紹介

CASE

  • 2024.9.11

No.270外科症例(猫、血尿・膀胱・シュウ酸カルシウム結石)

血尿が続く猫ちゃんの症例です。

猫、ミヌエット、9歳、雄の症例です。

ある日、血尿がみられたとのことで当院に受診されました。

尿検査すると、pH7,潜血(3+)、尿蛋白(3+)、尿比重1.061、ストラバイト(+)、細菌(+)赤血球(+)、白血球(+)という結果でした。

細菌培養も行い、腸球菌(Entercoccus faecalis)の感染と分かりました。

薬剤感受性試験で効果のある抗生剤と止血剤の投薬で治療を行ったが、血尿が続くため、超音波検査とレントゲン検査を行いました。

3つの膀胱結石があったため、摘出手術を行うことになりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

手術で3つの黒色の膀胱結石を摘出しました。

結石の成分分析を行い、「シュウ酸カルシウム結石」と判明しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

術後も止血剤および抗生剤で治療を行い、元気に退院して自宅療養中です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「シュウ酸カルシウム結石」とは・・・

猫の尿路結石で最も多いのは、リン酸アンモニウム結石(ストラバイト結石)およびシュウ酸カルシウム結石です。

尿路結石の形成される部位は・・「腎臓」と「膀胱」です。

尿管結石は腎臓で形成された結石が尿管に移動してきたものです。また、尿道結石は膀胱で形成された結石が尿道に移動してきたものです。

リン酸アンモニウム結石の治療・・療法食での溶解

シュウ酸カルシウム結石の治療・・手術での結石摘出

尿路結石が心配な方は、レントゲン検査や超音波検査を定期的に行いましょう。

 

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