症例紹介
CASE
- 2024.12.8
No.287外科症例(犬、子宮蓄膿症)
5歳のラブラドールレトリバーの女の子です。1ヶ月ほど前に発情出血が終わり、少し前から尿に茶色いものが混ざっているという主訴で来院されました。
待合室でも陰部から排液があり、検査を行ったところ子宮蓄膿症が疑われました。
エコー検査では中に液体が貯留し太くなった子宮が確認され、血液検査ではWBC(白血球)とCRP(C反応性蛋白)の数値が上昇し、炎症が起こっていることが予想されました。
子宮蓄膿症とは、子宮の内側の粘膜の嚢胞性増殖と細菌感染による子宮内膜炎が起こり、子宮の中に膿が溜まる状態です。開放性と閉鎖性の2パターンがあります。開放性は外陰部から膿が出てくるタイプで、閉鎖性は出てこないタイプです。本症例は、「茶色いもの」が主訴ですので、開放性に該当します。
子宮蓄膿症は、8~10歳が発症の平均年齢と言われています。発情出血の1ヶ月後くらいに発症することが多いです。また、大腸菌の感染が多く検出されます。治療は外科手術で卵巣子宮全摘出術を行うことが第1選択となります。
手術後も元気いっぱいで術後3日目に無事退院となりました!
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MORIYA Animal Hospital
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