症例紹介

CASE

  • 2025.2.21

No.303 外科症例(猫、腺管癌)

しこりが出来たという主訴でシニア猫が来院しました。しこりの周囲は本人が舐めて皮膚もただれ、毛もなくなっていました。

局所麻酔下で生検検査を行うと「腺管癌」との診断が返ってきました。
猫ちゃんの乳腺は4対8個ありますが、乳腺腫瘍は第3乳腺と第4乳腺に多発する傾向があります。その一方で、左右の発生率に差はありません。また、腺管癌の発生はシニアに多いですが、2歳くらいの若い猫でも発生することが知られています。

 

手術では、癌が見つかった左側の乳腺を全て切除しました。また、付属リンパ節も一緒に摘出しました。

残念ながら一緒に摘出したリンパ節への転移が認められ、抗がん剤治療などのさらなる補助治療が必要となりましたが、ご家族のご希望がなかったため一旦経過観察となりました。

術後数日はジャンプなどを毛嫌いしていたようですが、術後2週間検診ではすっかり元気を取り戻していました。

今のところ、定期検診では肺や他の臓器への転移は見つかっておらず、調子も良好です。一日でも長く良い状態が続くよう、しっかりサポートさせていただきますね!

 

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