症例紹介
CASE
- 2026.7.13
No.316外科症例(猫、毛球症、腸閉塞)
1日前から嘔吐を多量にしている、急に食欲がなくなってしまったという主訴で3歳の長毛の猫ちゃんが来院しました。
症状の強さから即日詳しい検査を行いました。その結果、腸閉塞が疑われ、その日のうちに緊急手術となりました。開腹手術を行ったところ、小腸に毛玉が詰まってしまっており、完全に閉塞していました。

写真は手術で摘出された毛玉です。腸に詰まってカチカチに押し固められ、指でもほぐせないくらいの硬さになっていました。
腸閉塞は命に関わる危険な状態です。腸閉塞は比較的急性に、そして強く症状が現れます。
-
頻回な嘔吐・異様な吐き気: 食べたものだけでなく、胃液や胆汁(黄色い液体や黄緑色の液体)、時には便のような臭いのする液体を吐きます。嘔吐の回数も頻回になるケースも多く、水を飲んでもすぐに吐いてしまうこともあります。
-
激しい腹痛: お腹を触られるのを嫌がったり、背中を丸めてじっと耐えるような姿勢(祈りのポーズ:前足を伸ばして胸を床につけ、お尻を持ち上げる姿勢)をとったりします。
-
食欲の低下や廃絶・元気がなくなる: 食欲が減ったり、全くごはんを食べなくなることもあります。つらい症状により、いつもの元気が見られなくなります。
必ずしも全ての症状が出揃うとは限りませんが、気になる症状が一つでも見られたら受診をおすすめします。
今回の症例は毛球症でしたので、おもちゃのように誤食をしなくても、どの子にも危険が潜んでいます。メインクーン、ペルシャ、ノルウェージャンフォレストキャットなどの長毛種は毛の短い短毛種に比べると、毛球症のリスクが高いです。
少しでも毛球症のリスクを減らすために、
短くサマーカットにする
こまめにシャンプーやブラッシングを行う
胃腸から毛玉を出しやすくするサプリを使う
不溶性の食物繊維が強化されたドライフードにする
十分な飲水量を確保する(1日当たり、3kgの子:150ml、5kgの子:250ml、8kgの子:400mlが目安です)
皮膚病をしっかりコントロールして痒みによる舐めを減らす
ノミ・ダニ予防をきちんと行うことが大切です!
ちなみに一番効果的だと言われているのはサマーカットです。

食餌もしっかり食べられるようになり、ほっと一安心です♪
********************************************************
MORIYA Animal Hospital
モリヤ動物病院(トリミングサロン・ペットホテル併設)
中町センター病院(町田市)
東京都町田市中町2丁目15-18 TEL:042-726-1500
つきみ野病院(大和市)
神奈川県大和市つきみ野8丁目13-9 TEL:046-271-6660
トリミングサロン専用 TEL:080-9086-8980
********************************************************