症例紹介

CASE

  • 2018.8.28

ドライアイについて①

今日は久しぶりの投稿です!

あと数日で9月とはいえ、まだまだ暑いですねー。この夏は暑くなったり、涼しくなったり、急に豪雨になったり、空模様がコロコロ変わり忙しい天気でしたね。まだまだ残暑も厳しいようですので、引き続き体調管理には気をつけて生活しましょう!

さて、今回はドライアイに関してのコラムです!

ドライアイは人にとっても、聞き馴染みのある病気だと思います。特に、コンタクトレンズをしてる方は、目の乾きに悩まされますよね。

みなさんが知っている通り、ドライアイは涙が出なくなってしまう病気です。動物の場合、涙の大部分は瞬膜(第三眼瞼)と呼ばれる、目頭辺りについている膜から分泌されています。この瞬膜は、動物特有のもので、人にはありません。瞬きをするたびに、「鼻涙管」と呼ばれる涙の排水管のような部分が陰圧になり、目の表面で涙が渦巻いて、目頭の鼻涙管に排出されています。

涙には、いくつも重要な役割があります。

<涙の役割>

①涙の中には、もともと体が持っている抗菌成分が含まれています。これにより、目を感染症から守ってくれるのです。

②目を洗い流す。目にゴミが入ると、その刺激で涙の量が増え、ゴミを外に出してくれます。

③目に潤いを与える。目が潤っていることで、角膜の強度が保たれます。

④角膜に栄養、酸素を運ぶ。角膜には血管が走っていないため、代わりに涙がその役割を果たしています。

これらはどれもとても重要な働きです。ドライアイになり、涙の分泌が不十分になると様々な症状が出てきます。

<ドライアイの症状>

①目ヤニが多くなる。目頭だけでなく、目の周りどこにでも目ヤニが付くようになります。

②目の輝きがなくなる。涙で反射して、目がキラキラ見えるので、

③目がしょぼしょぼする。涙が少なくなると、目に傷ができやすくなるため、角膜潰瘍になってしまうことも少なくありません。

④充血。白目から角膜に向かって、血管が目立つようになります。これは、体の代償機能で、涙の代わりになる、血管が作られてきます。

⑤角膜に色がついて見える。茶色や黒色の色素沈着が起こることもあります。涙が少ないため、瞬きなどの生理現象さえも、角膜の刺激になってしまい、慢性化すると色素が付いてきます。

↑目ヤニが多くなり、目の周りにびっちり黄緑色の感染性目脂がこびりついています。充血が強く、この写真では見えないですが、角膜には本来ないはずの血管が作られています。このような見た目の目は、ドライアイの症例で一般的です。

次回は検査の方法、治療をアップします☆

 

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