症例紹介

CASE

  • 2018.7.30

内科症例(猫、関節炎)

症例は13歳の猫。後ろ足を挙上して地面につけない、触ると嫌がる、座る時に足を投げ出すという主訴で来院されました。

病院の中で歩き方をチェックすると、足を地面に付けてはいましたが、体重を乗せられないような状態でした。レントゲン検査を行ったところ、膝関節とその周囲に異常が見つかりました。

 ←患肢。オレンジの膝関節の間に骨増生が認められ、白く映っています。黄色い種子骨は骨の辺縁がぼやけて見えます。

←健常肢。同じ症例の逆の足です。上のレントゲン検査と比較すると、違いは一目瞭然です。

関節液の検査も併せて行いました。関節液は、もともと粘り気があり糸を引く、透明の液体です。しかし、今回の症例のものは、粘性が少なくなっておりあまり糸を引かず、また出血があり液の色もピンク色になっていました。

←抜いた関節液

関節液の中の細胞数が多かったため、飼主様と相談し、念のため細胞診の外注検査も行いました。結果は「変形性関節症」でした。つまり、重度の関節炎です。恐れていたような、感染性の病原体や腫瘍は見つかりませんでした。良かった!

鎮痛剤と炎症を抑えるサプリメントを処方し、内科療法を始めました。治療開始から10日後には症状がすっかり改善し、普通に歩けるようになりました。

今後は、サプリメントを続けながら、1日でも長く快適に過ごせるようにがんばっていきましょうね!

 

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