症例紹介

CASE

  • 2018.11.1

No20.外科症例(チェリーアイ、犬)

予てより、チェリーアイ(第三眼瞼腺脱出、瞬膜腺脱出)があった症例です。この度、避妊手術に併せて、チェリーアイの整復手術も同時に行いました。

第三眼瞼(瞬膜とも言います。)は人にはない構造ですので、聞き慣れない言葉かと思います。これは、動物の目頭にある、涙を作る薄いシート状の構造物です。

チェリーアイとは、何かしらの原因で、第三眼瞼腺(瞬膜腺)がひっくり返って外に飛び出してしまった状態。ごく軽度な症例では、飛び出たものをそのまま中に押し戻し、炎症のコントロールだけで済む子もいますが、多くは何かしらの外科処置が必要になってきます。

←第三眼瞼が飛び出て見えるようになってしまっています。

今回は、埋没法という方法で手術を行いました。

これは、飛び出してしまった第三眼瞼腺(瞬膜腺)を元の場所に戻したあと、第三眼瞼を縫合し再脱出するのを防ぎます。第三眼瞼腺の炎症の程度が重症度の症例では、再発のリスクがあるため、注意深く術後の経過観察が必要です。

←手術直後。縫合して、再脱出を予防します。

←手術翌日。飛び出していた第三眼瞼はすっきり元の位置に戻り、外から全く見えなくなりました。

 

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