症例紹介

CASE

  • 2019.12.30

No49.外科症例(犬、誤食、胃切開)

「吐物に軍手が入っていた。それ以降も嘔吐が続いている。」という主訴でバーニーズマウンテンドッグの子が来院しました。本症例はまだ若い子で、今までも誤食の経験がある子です。

元気はあり、飼い主様も実際に異物を食べたところを見てはいなかったため、バリウム造影検査を実施しました。

検査の結果、胃の幽門(胃と十二指腸の間)から十二指腸(胃から入ってすぐの小腸)にかけて、バリウムが残存する部分が確認されました。

嘔吐などの症状とも合わせて、異物による閉塞が強く疑われたため、その日のうちに手術を行いました。

手術をしてみると、やはり胃の中に異物が入っていましたので、胃切開術により異物を摘出しました。どうやら、くちゃくちゃ噛んで遊びながら軍手を食べてしまったようで、軍手の指の部分はほつれて、腸の方に流れ腸閉塞を起こしていました。軍手の手の平の部分は胃の中に入っていました。

手術後は日に日に体調面も落ち着き始め、リラックスしながらのんびり入院中も過ごせたようです。

手術して1週間後に退院となりました。退院後の経過もとても順調で、無事終了となりました。

異物の誤食はどの子でも起こりうるトラブルです。この子は大丈夫。。。と思っていても、いつの間にか誤食しているケースも多々あります。特にこれからの季節は、年越しやお正月のイベントで、誤食が増えるシーズンでもあるので、いつも以上に気を付けましょう。万が一、食べてしまった場合は、手術以外の方法で対処できる場合もありますので、すぐにご来院ください!

 

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