症例紹介

CASE

  • 2018.10.18

ドライアイ②

前回に引き続き、ドライアイについてのコラムです。

<検査>

ドライアイの診断は、ズバリ涙の量を測定することです。涙には、「目の保護のために継続的に出ている涙」と、「目にゴミが入ったり何かあったときに、追加で出てくる反応性の涙」があります。前者の基礎涙液量を測り、ドライアイの診断を行います。

目の端に薄い紙でできた特殊な濾紙を入れて、1分間の涙の量を確認します。両目でたった2分で、ドライアイの診断がつきます。また、涙の量だけでなく、涙の構造が変わってしまいすぐに蒸発することでドライアイになっていることもあるため、涙の性質もチェックが必要です。

<治療>

ドライアイの程度により、治療の強度が変わります。

一般的には、涙の産生を促す免疫抑制剤、涙が不足した角膜を守ってくれる角膜保護、不足している涙を添加する人工涙液やヒアルロン酸ナトリウム、涙の中に含まれているはずの抗菌成分を補う抗生剤、涙の層構造を保つムチン生成促進剤など(どれも目薬タイプです)が必要になります。ドライアイは、完治が期待できない疾患のため、継続したお手当や定期検査が必要になりますが、上手くコントロールできれば本人がうんと楽になるので、大変ですが頑張ってケアを続けてあげましょう。

顔まわりや目元はどんな風に拭けば良いのか?どんな点に注意して普段の生活を過ごすか?など、日常的な悩みも尽きないと思いますので、些細な事でもお気軽にご相談ください。

 

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