症例紹介

CASE

  • 2024.9.17

内科・外科症例(猫の異物誤食・腸閉塞)

猫ちゃんの誤食も意外と多いことをご存知ですか?

 

 

ヒモやおもちゃ、マットの一部などさまざまです。

そんな猫ちゃんの誤食の一部を症例をご紹介します。

 

 

 

 

<症例1> おもちゃのヒモ(7cm程度)を飲み込んだ猫ちゃんです。

飼い主様からお電話を頂き、すぐに来院してもらうように指示しました。来院後に、ドミトールという鎮静薬を注射しました。その薬で気持ちが悪くなり嘔吐するという作用を利用しました。一部の子しか嘔吐しませんが、この子には効果あり。見事に、緑色のおもちゃのヒモを吐きました!その後、拮抗薬を投与して元気に飼い主様と帰宅しました。これで安心です☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<症例2>ゴム製品を誤食してしまい、腸閉塞になってしまった症例です。

突然、食欲が低下し、元気がないという猫ちゃん。検査をしたところ、腸閉塞が疑われました。飼い主様は思い当たる物がないということでしたが、話し合いの結果、手術を行うことになりました。開腹手術をしてみたところ、腸閉塞が確定しました。異物を摘出し、無事に元気になりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

3つの異物を摘出しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<症例3> ミートソースをなめて、タマネギ中毒(溶血性貧血)を発症した猫ちゃん。

タマネギ中毒というワードはよく耳にするのではないでしょうか?でも、実際にタマネギ中毒の症状がみられ、重篤な状態になる症例は多くはありません。

かなり前の症例です。ロシアンブルー、雌、たしか9歳くらいだったと思います。自宅で、ミートソースの袋を舐めてしまった猫ちゃん。初めは何の症状もなく元気に過ごしていたそうです。誤食から5日くらい経過して、元気が低下してきたとのことで来院しました。血液検査を行ったところ、重度の貧血になっていることが分かりました。そのため、タマネギによる溶血性貧血と診断しました。ステロイド治療を行い、時間をかけて治療することで貧血も改善しました。

「ほんのちょっと」が命取りに。ソースや見えない材料にも注意してください。

 

 

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