症例紹介CASE

  • 2018.4.27 症例紹介

内科症例(犬、気管虚脱)

症例は11歳、避妊メス。

「咳が出る」という主訴で来院しました。

レントゲン検査を行い、気管虚脱という病気が見つかりました。

気管は気管軟骨という、アルファベットのC字の形をした軟骨がいくつも連なってできている、筒状の器官です。軟骨で出来ているので全体としては硬いですが、いくつもの軟骨から成っているのでヘビのように柔らかく動き、無理なくどんな方向にでもしなるのが特徴です。そのため、首を曲げ伸ばししても、気管が折れずにいますし、息を激しく吸っても空気の圧に負けて気管が潰れることもありません。

気管虚脱という病気は、気管の軟骨の成分が変わってしまい、筒状だった気管がたるんでしまう病気です。気管がたるんでしまうため、気管の直径が狭くなってしまいます。そうすると、呼吸しにくくなったり、ガァガァとガチョウの様に鳴いたり、むせたり、咳が出たり、、、と様々な症状が出ます。重症度(グレード)は4段階あり、基本的には内科治療でコントロールする病気ですが、重度の症例は手術が必要となることもあります。

グレード1:気管の内腔が通常の75%

グレード2:気管の内腔が通常の50%

グレード3:気管の内腔が通常の25%

グレード4:気管の内腔がほとんどなくなってしまった状態(グレード4ですと、手術が必要となります)

この症例の場合には、気管虚脱の重症度がかなり高いため、手術になる可能性がある事もお話ししましたが、内科療法、ダイエット、飲水器の変更などを始めたところ、症状がしっかりと緩和してくれたため今回は無事手術にならずに済みました!気管虚脱の子は、生活の工夫もとても大切で、飲み薬と同じくらい重要なポイントです。今はお薬もゼロにして、炎症を抑えるサプリメントのみで問題なく快適に生活できています。手術にならずに済んで、本当に良かったね♪(長くなってしまいそうなので、生活のポイントはまた後日、掲載します!ぜひ、ご参考にしてください!)

←オレンジ丸の部分が気管が潰れてしまっている部位

水色の線は本来の器官の太さを表します/オレンジの丸の中にある点が細くなってしまった部分の気管の太さです

 

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