症例紹介
CASE
- 2024.10.20
内科症例(猫、マイコプラズマ肺炎)
2ヶ月齢の子猫ちゃんの症例です。
ペットショップから引き取ったばかりの「ネヴァマスカレード」という種類の猫ちゃん。
咳と開口呼吸がみられ、食欲低下や元気消失のために来院されました。レントゲン検査では、肺野全域において不透過性亢進(肺が白く見える)が認められたため、「肺炎」と診断しました。
感染症検査で、「マイコプラズマ」と「ボルデテラ」が陽性でした。
そのため、マイコプラズマ肺炎と診断し入院治療を行いました。
子猫の肺炎は命にかかわります。入院にて、抗生剤注射・インターフェロン治療・ネブライザー治療などを行いました。日に日に、元気を取り戻した子猫ちゃん。
5日間の入院で無事元気に退院しました!!!
<マイコプラズマ肺炎>
2024年現在、人間の方でもマイコプラズマ肺炎が流行して社会問題になっていますよね!
マイコプラズマ感染症とは、どんな病気でしょうか!?
マイコプラズマは細菌より小さく、ウイルスより大きい微生物です。細菌にもウイルスにもない性質を持っていますが、分類上は「細菌」です。
症状は・・しつこい咳が特徴です。まず、発熱や倦怠感、頭痛、のどの痛みなど、かぜに似た症状が出てます。乾いた咳が長く続きます。咳が1週間以上続く場合が多いです。重症の場合は肺炎になります。
治療法・・マイコプラズマ肺炎と診断されたら、抗菌薬で治療していきます。肺炎マイコプラズマという微生物は構造が特殊なため、効果があるのはマクロライド系抗菌薬に限られています。服薬はおおむね1週間程度です。重症度は個体差があるため、抗菌薬が処方されたら獣医師の指示に従って最後までのみ切ることが大切です
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