症例紹介

CASE

  • 2024.6.19

No.239 外科症例(ウサギ、子宮筋腫、子宮腺癌、子宮蓄膿症)

シニアのウサギさんが1週間前から続く食欲不振で来院しました。

触診でお腹にゴロゴロとした触り心地の物体が複数触知されたため、画像検査をさせていただきました。エコー検査では、子宮が太く拡張しており子宮の中には液体貯留が確認されました。また、子宮の所々にしこり状の物体が認められました。

 

【エコー検査】

子宮が太く拡張しています。

中の黒い部分は液体の貯留です。

白く映っている部分はしこりです。

子宮の至る所でこのような所見が見受けられました。

 

 

 

 

 

 

 

 

検査結果より、早期に外科手術が必要であると判断し、飼い主様とご相談した結果、即日手術となりました。

手術では子宮と卵巣を摘出しました。かなり大きく膨れた子宮を摘出し、摘出した子宮は病理組織検査を行いました。その結果は「子宮腺腫と子宮筋腫」でした。一羽のウサギの子宮で良性の腫瘍と悪性のガンが混在していたのです。

 

【摘出した卵巣と子宮】

左右の子宮は正常の5倍程度に膨れていました。

 

 

 

 

 

【術後の様子】

日に日に元気を取り戻してくれました!術後4日目には普段通りの食餌を食べられるまでになりました。

お家でも元気に跳びまわっているようで、ホッとしました♪

 

 

子宮腺癌は悪性ガンの一種ですが、幸い今回の症例は手術でガンが取り切れていたと病理組織検査で判明したため、一旦治療は終了となりました。今後は定期検診で転移なども含め、しっかりサポートしていく予定です。

 

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