症例紹介CASE

  • 2021.7.25 症例紹介

No.109外科症例(犬、腹腔内陰睾摘出)

犬、生後8か月、雄の去勢手術をご希望されて、来院。手術の日が当院の初診日でした。他院で定期的な健診を受けていたとのことでしたが、陰睾であることをしっかり説明されていなかったとのことでした。

犬の精巣下降(精巣が陰嚢内に下降すること)は、生後約30日で完了します。 ところが片側または両側の精巣が陰嚢内に下降しないで、腹腔内または鼠径部(内股の部分)に停留することを陰睾(潜在精巣)といいます。 生後2ヶ月以上の犬の精巣が下降しない場合、潜在精巣を疑います。.最終診断は、生後6ヶ月前後に行います。

今回のワンちゃんは8ヶ月齢にも関わらず、左側の睾丸が確認できなかったため、陰睾と診断しました。

手術により、腹腔内に存在した睾丸を摘出しました。

左右の睾丸の大きさが異なります。陰睾丸の存在する場所が陰嚢よりも体温が高いためで、陰睾丸は小さく萎縮していることが多いです。

本来、睾丸陰嚢の中でなければ正常に機能できませんため、下降していない精巣は正常な性的機能が期待できません。

潜在精巣は癌化しやすいとされています。下降していない精巣は正常なものと比べて腫瘍の発生がおおよそ13倍にもなります。

そのため、陰睾と診断された場合には、早めに摘出手術をすることをお勧めします。

 

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