症例紹介

CASE

  • 2022.8.28

No.168外科症例(猫、陰睾)

猫、雄、6ヶ月齢

去勢手術をご希望されましたが、片側陰睾丸であることが分かりました。飼い主様との相談の上、予定通り手術することとしました。

陰睾丸は腹腔内ではなく、皮下に存在していたため、開腹手術はせずに済みました。

正常部位の睾丸と皮下の睾丸を摘出し、無事に手術が終了しました。

 

潜在精巣については以下のような病態です。

潜在精巣の停留場所は、鼠経管近くの鼠径部皮下または腹腔内になります。

潜在精巣は片側性で特に腹腔内停留がおおいです。

【潜在精巣の原因】

 

  • 遺伝性
  • エピジェネッティックな要因
  • 環境要因3つ
    • 精巣導帯の未発達
  • 胎児期の精巣から産出されるアンドロジェンの分泌不足
  • 鼠経菅の閉塞

 

両側の潜在精巣であった場合、増精機能は消失し生殖不能となります。

潜在精巣の精巣腫瘍化の発症率は9.2~13.6倍の増加します。

 

【診断】

精巣降下の完了時期はビーグルで生後1か月だがビーグルよりも大型の犬種の場合

精巣降下の完了までに3~4か月要する場合もあります。

なお6ヵ月齢以降に精巣下降が認められない場合は、潜在精巣と診断します。

 

【治療】

 

外科的摘出

 

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