症例紹介

CASE

  • 2023.5.7

No.186外科症例(亀、結石の塞栓)

しっぽが腫れている、食欲がないという主訴で亀さんが来院しました。

しっぽの付け根、肛門間近のところで大きく膨れているのがわかります。触診してみると、2cm大のかなり硬い物体が触知されました。

物体があまりに大きく、排泄さえも出来ない状況だったため、飼い主さんとご相談の結果、その日のうちに緊急で手術となりました。

手術を行い、結石を摘出しました。麻酔をかけて詳しく見てみると、肛門手前でしっかりと結石がはまり込んでおり、肛門が裂けて破裂する一歩手前の状況でした。早急に手術が実施でき、ほっと一安心。下の写真は摘出した結石です。

結石を分析したところ「リン酸アンモニウムマグネシウム」と「リン酸カルシウム」でした。

術後の検診では元気・食欲も改善し、すっかり調子を取り戻してくれていました。傷口も綺麗に治り、抜糸をして無事終了です。

亀さんは他のペットさん以上に体調の変化に気付いてあげにくい動物です。少しでもお気付きのことがあれば、すぐにご相談ください!

 

 

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