症例紹介
CASE
- 2024.2.9
No.230外科症例(猫、難治性角膜潰瘍)
お外によくお出掛けする黒猫くん。今までも良くケンカをして怪我をして帰ってきたりなど活発な黒猫くんです。
今回は数日前から目が開かないとのことで来院しました。眼科検査を行い、フルオレセイン染色が陽性であったため、「角膜潰瘍」と診断しました。
フルオレセイン染色とは、角膜の傷を発見するために行われる検査です。染色液を眼に付けると、傷がある場合は緑色に着色されます。
角膜潰瘍の治療として、点眼薬の処方とエリザベスカラーの着用を指示しました。
しかし黒猫くんはどうしても外に出てしまうため、定期的な点眼とエリザベスカラーでの生活は難しいとのことで、飼い主さまのご希望で入院する事となりました。
入院でエリザベスカラーを着用し、毎日3種類の目薬を計5回づつ点眼しました。(1日計5回の点眼です)
とても大人しい性格で、入院もリラックスしながら出来ました。
数日間、点眼治療を続けましたが、角膜潰瘍の良化がみられなかったため難治性角膜潰瘍を診断しました。
そのため、専門医への転院と当院での再生医療をご提案しました。飼い主様は当院での継続治療をご希望されたため、再生剤を用いた眼瞼縫合を行うことにしました。
その後、1週間再生剤が定着するよう、眼を閉じたまま生活を送りました。
いよいよ抜糸です。久しぶりに開けた眼は角膜潰瘍も完全に消失し、綺麗な眼になっていました!
抜糸後、大好物のちゅーるをご褒美にもらって、大満足の黒猫くんでした!
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