症例紹介

CASE

  • 2024.9.30

No.278外科症例(犬、胆嚢摘出、慢性胆嚢炎、胆嚢粘液嚢腫)

食欲が全くなく、元気もなくなってしまったシニアのシェルティーの症例です。

検査を行うと、炎症マーカーの上昇、胆嚢の内容物が固まり、胆嚢壁が炎症を起こして厚くなっていました。胆嚢炎を疑い、内科治療を始めましたが、症状や数値の改善が乏しかったため、飼い主様とご相談の結果、胆嚢を摘出する手術を行うことになりました。

胆嚢の中には胆汁という消化液が入っています。食餌をするたびに十二指腸に胆汁が分泌され、食餌に含まれる脂肪分を消化をしてくれています。本来であればサラサラとした水のような胆汁でが、この症例の胆汁は一部、ゼリー状や節状の固形物になっていました。また、胆嚢の一部が肝臓に癒着しており、今までにも炎症を繰り返していたことがわかりました。

摘出した胆嚢の病理組織学的検査結果は「慢性胆嚢炎」でした。慢性胆嚢炎に急性炎症が重なり、調子を崩してしまったようです。胆嚢の粘膜はところどころ欠損し、びらんが生じていました。

手術までの1週間ほど全く食欲がなく食餌も摂れていませんでしたが、手術翌日には自分から食べ始め、あっさり完食してくれました。胆嚢の辛い痛みがなくなってくれたようで、私達もとても嬉しかったです!手術がんばってくれました!

 

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