症例紹介

CASE

  • 2025.4.3

No.305外科症例(犬、去勢手術について)

ワンちゃんの去勢手術について悩まれている方も多いのではないでしょうか⁈

痛そうだけど、どんな手術なのかな?去勢手術のメリットとデメリットは?

そんなお悩みの方、ぜひご参照にしてください。

<当院の去勢手術の流れ>

①手術当日は絶食でご来院下さい。10時頃にご来院いただき、手術のご説明を行います。

②午前中に血液検査とレントゲン検査を行います。

③12:00以降、手術を行います。去勢手術の所要時間は15分~30分程です。

・最初に鎮痛薬や抗生剤などをお注射します。その後麻酔を行います。

・手術の傷は小型犬で1~1.5cm程度の小さな傷です。(1か所の傷です)

・1~3糸(犬種など体の大きさによって異なる)、縫合します。

④乳歯遺残がある子の場合は、ご希望に沿って乳歯抜歯も行います。

⑤麻酔が覚めたら入院室へ移動します。

⑥当日退院をご希望の場合は16:00以降の退院です。翌日に傷の確認を行います。

1泊入院コースの方は翌日お手当てを行い、翌日の10:00以降に退院します。

<去勢手術のメリット>

病気を防げる

将来、「精巣腫瘍」など睾丸の病気になりません。また、「前立腺疾患」や「肛門周囲腺腫」や「会陰ヘルニア」など、男性ホルモンに影響される疾患を予防することにも役立ちます。

マーキングが減る

生後6カ月前後から縄張り意識が芽生えるため、マーキング行動をします。マーキング行動とは、尿をかけて自分の臭いを付けておく行為です。マーキングを覚える前など早い段階で手術すれば、ホルモンの分泌が抑えられてマーキング行動は収まることが多いです。しかし、この時期を逃しマーキングが習慣化してしまうと、手術をしても収まらない可能性がありますので、手術する時期が大切です。

ストレスが減る

未去勢の場合、交尾欲や他の犬に対する攻撃性、縄張り本能など色々あります。去勢手術によってストレスから解放させてあげることもできるかもしれません。

望まない繁殖を防ぐこと

<去勢手術のデメリット>

麻酔のリスク

どんな手術にもリスクはあります。とくに麻酔薬のアレルギーなど全身麻酔にはリスクが伴うことをご承知おきください。

体重が増える

去勢手術後は、ホルモンバランスの乱れによって太りやすい体質になります。

まれに尿失禁

「ホルモン反応性尿失禁」と言いますが、性ホルモンが低下することで尿道を閉める外尿道括約筋が薄く弱くなります。それにより、尿失禁が生じることがあります。

 

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MORIYA Animal Hospital
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