症例紹介

CASE

  • 2025.4.11

No.306外科症例(犬、避妊手術について)

避妊手術は開腹をする手術ですので、飼い主様もワンちゃんもドキドキしますよね⁉

避妊手術の最大のメリットは、やはり・・・・

子宮卵巣の病気を予防すること!!!
乳腺腫瘍の予防をすること!!!

ですよね。

子宮卵巣の病気でもっとも多いのは「子宮蓄膿症」です。また、犬の乳腺腫瘍は50%の確率で悪性です。乳腺腫瘍の予防をするために、一番大切な事は「いつ避妊手術をするか?」です。避妊手術を行うタイミングは初回発情前がお勧めです。初回発情前に避妊手術を行うことで、乳腺腫瘍の発生率を大幅に抑えることができます。

<当院の避妊手術の流れ>

①手術当日は絶食でご来院下さい。10時頃にご来院いただき、手術のご説明を行います。

②午前中に血液検査とレントゲン検査を行います。

③12:00以降、手術を行います。避妊手術の所要時間は麻酔開始から30~50分程です。

・最初に鎮痛薬や抗生剤などをお注射します。その後麻酔を行います。

・手術の傷は犬種や体格によって異なりますが約3~6cm程度です。

④乳歯遺残がある子の場合は、ご希望に沿って乳歯抜歯も行います。

⑤麻酔が覚めたら入院室へ移動します。エリザベスカラーやウェアを着用して入院します。

⑥1泊入院コースの方は翌日注射や傷手当などを行い、翌日の10:00以降に退院します。

<避妊手術のメリット>

子宮卵巣の病気が予防できる

子宮卵巣の病気は多くあります。子宮蓄膿症・子宮がん・子宮内膜炎・卵巣嚢腫・卵巣腫瘍などがあげられます。それ以外に女性ホルモンが関係する疾患など様々な病気があります。このような病気を未然に防ぐのに役立ちます。

乳腺腫瘍の予防ができる

乳腺腫瘍は多く認められます。良性から悪性まで様々で、病理検査を行わないとどちらか判断できません。乳腺にしこりが出来たら、乳癌かも。。とても心配ですよね。乳腺腫瘍を予防するためには、初回発情前の手術をお勧めします。

ヒートがなくなる

ヒートは生後6カ月以降にみられ、「発情出血」といわれます。発情期がはじまるというサインです。出血量は個体差がありますが、垂れてしまい部屋が汚れてしますためマナーパンツをつける必要があり、人にもワンちゃんにもストレスがかかります。

望まない繁殖を防ぐ

<避妊手術のデメリット>

麻酔のリスク

どんな手術にもリスクはあります。とくに麻酔薬のアレルギーなど全身麻酔にはリスクが伴うことをご承知おきください。

体重が増える

避妊手術後は、ホルモンバランスの乱れによって太りやすい体質になります。急に食欲がわき体重が急激に増える可能性があります。そのため、まめに体重を測定してあげましょう。

まれに尿失禁

「ホルモン反応性尿失禁」と言いますが、性ホルモンが低下することで尿道を閉める外尿道括約筋が薄く弱くなります。それにより、尿失禁が生じることがあります。

 

********************************************************
MORIYA Animal Hospital
モリヤ動物病院(トリミングサロン・ペットホテル併設)
中町センター病院(町田市)
 東京都町田市中町2丁目15-18 TEL:042-726-1500
つきみ野病院(大和市)
 神奈川県大和市つきみ野8丁目13-9 TEL:046-271-6660
 トリミングサロン専用 TEL:080-9086-8980
********************************************************

記事一覧

English