症例紹介
CASE
- 2023.12.23
No220.外科症例(犬、17歳、胆嚢破裂)
17歳のおじいちゃんダックスフンド君。
一時期、肝酵素が重度に上昇した経歴があり、胆泥症・胆石症の内服薬を投薬していました。最近はご飯もよく食べ、肝酵素も正常値と体調はとても安定していました。おじいちゃんのため、関節炎がありヨロヨロとした歩行のため、「リブレラ」という関節の痛みを取る注射を毎月しておりました。
12月のある日、突然朝から元気がなく吐いてぐったりしているとのことで来院されました。
意識レベルが低下し、歩行も出来ない状態で来院されました。早急に検査を行い、検査結果で肝酵素の重度上昇と黄疸が認められました。胆嚢も腫大していたため、胆管閉塞による黄疸と判断しました。
17歳という高齢であること、意識レベルが低下しショック症状を呈していること、胆嚢切除手術が必要とされることなどを飼い主さまにしっかりご理解いただき、緊急手術を行うこととしました。
開腹すると、腫大化した胆嚢が確認できました。
胆嚢切開を行ったところ、胆嚢内に固形化した胆汁や胆石が多数認められました。
胆管を5Frカテーテルを用い、生理食塩水でしっかり胆管内を洗浄し、胆嚢を切除しました。
手術も無事に成功し、頑張ってくれました。
高齢とは思えないくらいの回復力で、術後2日目には良く歩くようになり、自らごはんを食べれるまで回復しました。
頑張ってくれたおじいちゃんダックス君。
元気になってくれて、スタッフ一同とても嬉しい気持ちでいっぱいです。
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MORIYA Animal Hospital
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