症例紹介
CASE
- 2024.1.17
内科療法(猫、5カ月齢、異物誤食による腸閉塞)
元気いっぱいの5ヶ月齢の子猫くん。
夜中から何度も嘔吐しているとのことで来院されました。もともと、なんでも食べる癖のあるという子です。吐き気止めを注射しましたが、すぐに吐いたとのことでしたので、異物誤食による腸閉塞を疑いました。
当日、バリウム検査を実施しました。
<バリウム造影の検査方法>
まず、バリウムをシリンジなどを用いて飲ませます。その後、0分後(直後)・5分後・10分後・15分後・30分後・1時間後・2時間後・・・・とレントゲンを撮影して、バリウムが大腸まで流れるまで撮影していきます。
今回のバリウム造影検査の写真を一部ご紹介します。
3時間後まではほとんど胃から排泄されず、4時間後以降でやっと胃から小腸へバリウムが流れていきました。
そのため、1日入院し翌日もう一度レントゲン検査を行い、バリウムが胃から排出しきれていない場合は手術を行うこととしました。
翌日、レントゲン検査を行い、バリウムが胃に残っていない事、そして大腸に全て流れたことを確認して退院としました。
退院後、異物が入っていないか便を確認してもらいました。
出た便を確認してもらったところ、やはり異物が出てきたそうです。
異物の正体は・・・「コルクマット」でした。
その後は吐いたりもせず、ご飯もモリモリ食べ元気出そうです!!
良かったですね。これからも異物誤食に注意しましょう!
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