症例紹介
CASE
- 2023.6.20
再生医療(犬、キラー細胞療法、悪性黒色腫)
肛門にできものが見つかり、少しずつサイズが大きくなってきたという主訴のシニア犬です。
3ヶ月ほどで2倍程度に大きくなってしまい、手術を行いました。手術の結果は「悪性黒色腫」でした。浸潤性のもので、局所再発(手術した同じ場所で再度、腫瘍ができてしまうこと)の可能性があったため、合計5回のキラー細胞療法を実施し、無事に治療が終わりました。体調もよく、定期的な経過観察となりました。
キラー細胞療法は再生医療の一種です。①ワンちゃん自身の血液から「ナチュラルキラー細胞(NK細胞)」を抽出して、②約2週間インキュベーターで細胞を増やし、③増えた細胞を点滴で体に戻してあげる治療です。ナチュラルキラー細胞(NK細胞)は、元々血液の中にあり、がん細胞などの異常な細胞を殺傷する細胞です。ナチュラルキラー細胞(NK細胞細胞)には、がん細胞と正常な細胞を見分ける能力があります。抗がん剤などと異なり自分由来の細胞ですので、副作用がほとんどない治療です。そのため、がんの手術直後の症例やがん闘病中でつらい症状が出ている症例でも、体に負担なく治療を受けさせてあげることができます。がん治療の再発防止や転移防止に効果が期待できます優しい治療法ですので、がん治療でお悩みの方は当院までご相談ください。
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MORIYA Animal Hospital
モリヤ動物病院(トリミングサロン・ペットホテル併設)
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