症例紹介

CASE

  • 2020.1.7

No57.外科症例(犬、精巣上体炎)

体重6.1kgのわんちゃんが睾丸の重度腫大と激しい疼痛を主訴に来院しました。来院時には元気や食欲が低下し、お座りが出来ないくらい痛みがありました。

右睾丸は正常の大きさでしたが、左睾丸は重度に腫大し、化膿かつ一部の皮膚は壊死していました。血液検査上も白血球が43190μL、CRP(炎症指数)が10以上と強い炎症を示唆する結果でした。

飼い主様に精巣の摘出をご提案し、手術を行いました。

手術は精巣だけでなく、ペニスの皮膚および陰嚢も切除が必要な程、壊死の範囲が広く通常の去勢手術よりもかなり大きな傷となりました。

病理検査の診断名は精巣上体炎。精巣上体を中心とした化膿性の炎症性病変が認められました。腫瘍性病変は認められず、悪性所見はありませんでした。壊死を伴い、精巣および精巣上体の大部分が炎症細胞に置換させていました。

手術翌日から元気が出て、2日後にはフードをガツガツ食べるくらいに改善。傷口も良好で5日目に無事退院しました。

<手術前の写真>

 

未去勢のワンちゃん・ネコちゃんは、ぜひ定期的に触ってチェックしてあげて下さい。

 

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