症例紹介

CASE

  • 2020.6.30

内科症例(犬、異物の誤食)

マスクを食べてしまったということで11か月令のビーグルが来院しました。

誤食した直後にご来院していただいたため、口から吐かせる催吐処置だけで事なきを得ました。

催吐処置とは、血管に注射を入れることで吐き気を誘発する治療です。薬自体には特に負担がなく、急速に血管に入れることで初めて気持ちが悪さを感じる安全性の高い薬です。誤食の治療として一般的に使用されています。気持ちの悪さも15分ほどの短時間で落ち着きます。催吐処置をすると、2分ほどでマスクを吐き出してくれました。

実は、この子は5日前にもテーブルの脚のカバーを食べて処置をした子でした。この症例のように、元気な若い子や好奇心旺盛な子は頻繁に誤食をしてしまうことも珍しくありません。気を付けていても、どこからともなく物を引っ張り出してきてしまう勘が鋭い子も多いですので、注意が必要です。

コロナの影響で今やマスクは生活必需品です。家の中ではペットの届かない場所でマスクを保管しましょう。特に、使った後のマスクをゴミ箱から持ってきてしまうペットも多いため、ごみ箱の管理にも十分気を付けましょう。また、道端に落ちていることも珍しくはありませんので、お散歩中も気を引き締めましょう。

万が一、異物を間違って食べてしまった時は、すぐに病院にいらしてください。また、食べてしまったものと同じ商品もお持ちであれば一緒にお持ちいただきますと、診療がよりスムーズになります。

 

 

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MORIYA Animal Hospital
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