症例紹介

CASE

  • 2023.1.15

再生医療・脂肪幹細胞療法(犬、頸部椎間板ヘルニア)

「首を痛めてしまい他院で治療を受けている。飲み薬を飲み初めてしばらく経つが、なかなか症状が改善しない。なるべく手術以外の方法で椎間板ヘルニアをケアしたい。」とのことで、ダックスさんが当院にご来院されました。

頚部痛が強く、顔を上げることも出来ません。痛みで日常生活にも支障が出ており、つらそうな表情です。手足の麻痺も出ており、左後肢以外は神経学的検査でもスコアが低下していました。

 

飼い主さんとご相談した結果、その日のうちに、手術に頼らない治療の一つとして当院で再生医療(脂肪幹細胞療法)とレーザー治療、飲み薬による内科療法を行うことになりました。治療を始めて翌日には、久しぶりに頭を振ることが出来るようになり、手足の麻痺も見られなくなりました。その為、内服薬を減量を開始しましたが、再度、手足の麻痺が出て来てしまったため、より時間をかけて内科コントロールを行いました。

最終的には歩き方も改善が認められ、手足の麻痺、頸部の痛みもなくなり、症状もすっかり安定してくれました。

椎間板ヘルニアに対する再生医療(脂肪幹細胞療法)は発症後、早期の治療介入により良い成績が得られやすくなります。もし、お家のペットさんに下記の症状が見られた場合は、椎間板ヘルニアを発症している可能性も考えられますので、すぐにご相談下さい。

【注意が必要なサイン】「抱っこしたときにキャンと鳴く」、「手足を引きずって歩く」、「上が向けない」、「背中を丸めて歩く」、「高いところに登れない、登ることを躊躇する」、「尾が挙げられない」など

 

 

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MORIYA Animal Hospital
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