症例紹介

CASE

  • 2023.4.16

No.183 外科症例(猫、膀胱結石)

トイレに行くが何も出ない。という主訴でシニア猫ちゃんが来院しました。

このような症状の場合、2つ考えられることがあります。1つ目は「尿道閉塞」。つまり、おしっこの出口である尿道に何かが目詰まりしてしまい、排尿できなくなってしまう状態。これは緊急疾患の一つです。急性腎不全や膀胱破裂などの命に関わるより深刻な病気を招いてしまうため、すぐに治療が必要となります。2つ目は「頻尿」。おしっこが溜まる前に尿意を感じ、トイレに行く状況です。まだおしっこが作られていないので、いくらトイレでかがんでも何も出ません。膀胱炎や膀胱結石などが主な原因です。

今回の症例は後者のタイプで、検査の結果、膀胱結石と細菌性膀胱炎が見つかりました。

後日、手術となり、無事に結石摘出を行いました。

その後、数日の入院を経て、元気に退院となりました。

猫ちゃんは飲水量が少なく、膀胱炎や結石のリスクがとても高い動物さんです。そのため、日々の生活の中でどれだけお水が飲めているかがとても大切!

器の材質を変えたり、器の大きさを広くするだけでも飲水量が増えることが知られています。色々と工夫を重ね、少しでもお水を飲むようにチャレンジしてみましょう!

 

 

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