症例紹介

CASE

  • 2023.10.9

No.209外科症例(犬、肥満細胞腫による断脚手術)

雄、2歳のトイプードル君が前肢(上腕部)に腫瘤が認められたため、当院に来院しました。

前肢の腫瘤切除し、病理組織検査に外注し「肥満細胞腫」という結果が出ました。今回は検査目的の局所麻酔手術であったため、マージン(腫瘍を切除する際、取り残しを防ぐために周囲の正常組織ごと切除します。その周囲組織をマージンと呼びます。)は充分ではありません。そのため、全身麻酔下で拡大切除をするか、抗がん剤を使用するかのどちらかをご提案しました。

肥満細胞腫とは、犬の皮膚腫瘍でもっとも発生頻度の高い腫瘍です。成長が遅く緩やかな経過を示すものから、急速に増大し転移する悪性度の高いものまで幅広く見られます。肥満細胞腫の治療薬として、「パラディア」という経口抗がん剤があります。再発予防としても使用される薬です。

トイプードル君のご家庭には、幼いお子さんが一緒に生活されています。そのため、治療および再発予防として、抗がん剤の使用は難しいという結論になりました。

飼い主様のご希望として、断脚による根治治療をご希望されました。

術後の経過も順調で、持ち前の明るい性格で、よく頑張ってくれました。

抜糸後は当院でトリミングにも挑戦し、綺麗にカットが出来ました。

 

 

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MORIYA Animal Hospital
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