症例紹介

CASE

  • 2022.1.15

No.142外科症例(犬、子宮蓄膿症)

1週間前からの元気消失と食欲不振を主訴に来院されました。

起立が出来ない状態で、かなり衰弱していました。超音波検査で子宮蓄膿症と仮診断し、手術をご提案しました。

危険を伴う状態でしたが、猶予を許さない緊急性のある症例であったため、緊急手術を行いました。

取りだした子宮はかなり重く、手術前は体重5.6kgありましたが、手術直後は体重4.6㎏でした。つまり、子宮は1kgあったこととなります。

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子宮蓄膿症とは、子宮の内腔に液体(膿)が溜まる病気です。原因の多くは大腸菌であります。子宮内に菌が感染し、繁殖することによって子宮内に膿が溜まります。

子宮蓄膿症は生命に関わる病気の1つです。

診断で最も有用なものは、超音波検査です。超音波検査によって、液体が貯留し拡張した子宮を確認します。そのほか、血液検査で白血球増加やCRP(炎症指数)上昇が認められたりします。

子宮蓄膿症と診断された場合、治療の第一選択は外科手術となります。手術により膿の貯留した子宮を摘出し、抗生剤治療を行い、体内の炎症や感染を抑えます。

子宮蓄膿症の治療は一歩遅れた場合、子宮穿孔や腹膜炎を引き起こし、最悪の場合、死に至ります。

早期発見・早期治療が出来るよう、未避妊のワンちゃんやネコちゃんは、定期健診で超音波検査をお勧めします。

 

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