症例紹介

CASE

  • 2022.3.19

No.146外科症例(犬、潜在精巣における精巣腫瘍)

犬、10歳、チワワ、心臓疾患のある男の子です。潜在精巣(陰睾丸)が腫大してしまったとのことで来院されました。

精巣腫瘍を疑い、手術することとしました。進行した心臓疾患(僧帽弁閉鎖不全症)を患っているため、術前検査は一般検査から心臓検査まで幅広く行い、手術に臨みました。

摘出した睾丸は左右の大きさが異なり、右側の睾丸は重度に腫大していました。

病理検査結果について、右側睾丸は「精細胞腫」という悪性腫瘍、左側睾丸は「正常(萎縮)」でした。

「潜在精巣とは・・」

犬における陰睾丸(潜在精巣)の発生率は、純血種で1~11%、雑種犬で1.7%とされる。好発犬種はトイプードル・ポメラニアン・ヨークシャーテリア・ダックスフンド・チワワなどである。潜在精巣の停留位置は、鼠径管近くの皮下または腹腔内に存在します。潜在精巣の場合、腫瘍の発生率はかなり高くなります。腫瘍の発生率は、9.2~13.6倍となります。そのため、潜在精巣は分かった時点で、早期の去勢手術をお勧めします。

 

 

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