症例紹介

CASE

  • 2023.8.27

No.201外科症例(犬、8歳、子宮蓄膿症)

1週間前から食欲が低下しているとのことで来院された柴犬ちゃん。

体重が19㎏もある、大きな柴犬の女の子です!

1週間ほぼ食欲が無く、数粒食べる程度。その他は特に症状はないとのことでした。

体温計を肛門に入れて体温を測ろうとした時に、陰部に粘液が付着していることに気付きました。飼い主様は特に気にならなかったとのことでした。子宮疾患による食欲不振を疑い、超音波検査を行いました。

超音波検査では子宮の液体貯留は少量であり、子宮壁が肥厚している状態でした。

陰部からのおりものを検査したところ、細菌と好中球が多数観察されたため、子宮疾患が示唆されました。そのため、子宮卵巣摘出手術をご提案しました。

飼い主様の了承を頂き、子宮卵巣摘出手術をすることになりました。

卵巣および肥厚した子宮を摘出し、病理組織学的検査と細菌の培養同定検査を行いました。

病理組織学的検査結果は「平滑筋腫および子宮内膜炎」でした。

細菌の培養同定検査結果は「Klebsiella oxytoca/大腸菌/Proteus mirabillis/腸球菌」など多数の細菌が検出されました。

術後10日後には今まで通りご飯を食べてくれるようになったとのことでした。

これからはさらに体重管理にご注意を!

 

 

********************************************************
MORIYA Animal Hospital
モリヤ動物病院(トリミングサロン・ペットホテル併設)
中町センター病院(町田市)
 東京都町田市中町2丁目15-18 TEL:042-726-1500
つきみ野病院(大和市)
 神奈川県大和市つきみ野8丁目13-9 TEL:046-271-6660
 トリミングサロン専用 TEL:080-9086-8980
********************************************************

記事一覧

English