症例紹介

CASE

  • 2023.8.29

No.203外科症例(犬、断脚手術)

元気いっぱいのダックス×マルチーズのMIX犬君、3歳の症例です。

皮膚が弱く体を掻くことの多い子でした。後ろ足の足先を掻いているのをやめさせようと、自宅で飼い主様が足先を布で覆い布を縛って掻けないように工夫してみたとのことでした。後日、足をみたら、ひどく腫れて出血していたのに気づいて当院を受診されたとのことです。

  <受診当日の後肢>左後肢重度腫大(左右の足大きさが異なる)

治療方針として2つの治療があげられます。内科的な治療として、PRP療法などの再生医療をご提案しました。ただし、内科治療では長期間治療に要するため、通院の回数が多い事や治療効果は経過を見てみないと判定出来ないことをお伝えしました。また、外科治療では断脚手術をご提案しました。手術せずに壊死が進むと感染が広がり、元気や食欲など一般状態にも影響してしまいます。

飼い主様は短期間の治療である断脚手術をご希望されました。

術後はしっかり疼痛を緩和する治療を行い、翌日には上手に3本足で元気に動き回ることが出来ました。

退院後も元気に今まで通り、走り回っているそうです。

ゴムなどで縛ってしまい、血流が悪くなり壊死してしまう症例があります。一番多い症例は汚れないように両耳をゴムで縛り、その際に誤って耳の一部を巻き込むことがあります。とくに耳の先端の一部であるため、気づかずに長時間縛っておいた結果、皮膚が壊死してします事故があります。事故を未然に防ぐためにも、ゴムで縛っておく場合は短時間にして、かつ皮膚を巻き込んでいない事を確認して頂くことをお勧めします。

 

 

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