症例紹介

CASE

  • 2023.12.22

No.219外科症例(犬、乳腺腫瘍・腺管癌)

腺管癌と診断された避妊済みのシニアのトイプードルさんです。

乳腺腫瘍は避妊手術をしていない犬に多いとされており、雌犬全体の腫瘍の約半数を占めています。また、稀に雄犬にも発生することが知られています。中高齢(7歳~13歳)で発生が増加し、50%は良性、50%は悪性とされています。また半数の症例で多発性となっており、複数個の乳腺腫瘍が認められます。犬の乳腺は左右に5対ありますが、その中でも第4乳腺と第5乳腺に最も発生が多いとされています。

犬の乳腺腫瘍の第一選択は外科手術です。今回、片側乳腺全切除を行いました。片側乳腺全切除とは、第1乳腺から第5乳腺まですべてを手術で切除する方法です。脇の下から後ろ足の付け根まで大きく切開し、乳腺を取り除きます。傷口が大きくなる術式ですので、慎重にペインコントロールを行います。

手術翌日からは食餌も完食し、数日間の入院で元気に退院できました。

乳腺にしこりがないか、皆さんもぜひ日頃からチェックしてあげてくださいね!

 

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