症例紹介
CASE
- 2022.12.2
食べてはいけない!犬猫の食品中毒(チョコレート中毒)
【チョコレート中毒】
嘔吐・発熱・下痢・痙攣などの症状をともなう「チョコレート中毒」を起こします。
チョコレートに含まれる中毒成分はメチルキサンチンというもので、特にテオブロミンとカフェインが問題になります。
メチルキサンチンは、中枢神経系を刺激し利尿および頻脈を起こします。
症状は食べてしまった直後ではなく、少し経ってから現れることが多いです。おおよそ6時間以降から症状が現れます。
<チョコレート中毒の症状>多飲、嘔吐、下痢、落ち着きがなくなるなどが見られます。その後、震え・痙攣・頻脈の症状が見られると死に至る場合があります。死亡原因の多くは不整脈か呼吸不全であります。致死量は個体差によります。
二次性に膵炎を併発することもあるため、続発症にも注意が必要です。
<チョコレートにおけるテオブロミン・カフェインの含有量(目安)>
テオブロミン(㎎/g) | カフェイン(㎎/g) | |
ダーク、スウィートチョコ | 4.6~ | 0.7~ |
ミルクチョコレート | 2.0~ | 0.2~ |
ホワイトチョコレート | 0.008~ | 0.03~ |
ココアパウダー | 26.3~ | 2.5~ |
<治療法>催吐処置(薬を使って嘔吐させる方法)、胃洗浄、活性炭投与
誤ってチョコレートを食べてしまった場合、すぐに病院に連絡を入れましょう!
********************************************************
MORIYA Animal Hospital
モリヤ動物病院(トリミングサロン・ペットホテル併設)
中町センター病院(町田市)
東京都町田市中町2丁目15-18 TEL:042-726-1500
つきみ野病院(大和市)
神奈川県大和市つきみ野8丁目13-9 TEL:046-271-6660
トリミングサロン専用 TEL:080-9086-8980
********************************************************