症例紹介
CASE
- 2022.12.2
食べてはいけない！犬猫の食品中毒（タマネギ中毒）
玉ねぎ (ネギ類)は犬猫に中毒症状を起こさせるということを知っている方は多いと思います。犬猫にとって玉ねぎやニンニクｂは毒といってよい植物です。
では、玉ねぎを食べるとどんな症状が出て、どんな事が起こるのかを詳しく知っていますか？
今回はタマネギ中毒について詳しくご説明いたします。
犬猫が玉ねぎを食べると、血尿・下痢・嘔吐・発熱などの症状をともなう「たまねぎ中毒」を引き起こします。これは食べた量に依存して症状が見られるのではなく、犬や猫の感受性によって、症状の程度が異なります。そのため、食べた量に関わらず、体質による個体差が大きいです。そのため、玉ねぎを少し食べたくらいでは何も症状が出ない子もいます。
ネギ類に含まれる「アリルプロピルジスルフィド」という成分が犬猫の赤血球を破壊し、貧血を発症します。肉眼的に赤血球が溶血することで血色素尿が確認できたり、腎機能低下を生じることがあります。そのため、玉ねぎに限らずニラ・ニンニクなどのネギ類も与えてはいけません。また、加熱や冷凍をしても中毒成分は消えることがないため、玉ねぎやネギのエキスが入ったお料理などでも症状が発症する場合があります。
＜実際にあった症例＞
1週間程度前にミートソースの袋をイタズラし、ミートソースをなめてしまったというロシアンブルーの猫ちゃんが来院しました。元気がなく、食欲も低下していました。血液検査で重度の貧血を認めたため、タマネギ中毒と診断しました。その後、投薬治療を行い1か月後には元気や食欲をしっかり取り戻してくれました。
こんな少量の玉ねぎですら、中毒を起こす子がいます！皆さまも少しだけだから大丈夫などと安心せず、すぐに動物病院に相談してください！
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MORIYA Animal Hospital
モリヤ動物病院（トリミングサロン・ペットホテル併設）
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