症例紹介

CASE

  • 2023.9.30

No.205外科症例(犬、胃内異物、内視鏡・開腹手術)

当院での健康診断で、たまたま誤食が発覚した症例です。レントゲン検査にて偶然にも胃の中に異物らしき物体が見つかり、翌日に内視鏡検査を実施しました。

内視鏡検査を行うと、胃の中に1錠分の薬のシートが見つかりました。また、胃壁には点状の出血が認められました。

角が硬く、胃や食道の粘膜を傷つけてしまうリスクを考慮し、この症例はこのまま開腹手術で異物を摘出する流れとなりました。

内視鏡で安全に摘出できる異物は、①食道などの柔らかい粘膜を傷つけるリスクがないもの(角が尖っていない異物。柔らかい異物など)②大きすぎないもの(内視鏡下で使える鉗子はどうしても大きさに制限が出てしまします)③つるつると滑らず、しっかりと掴めるもの(内視鏡下で掴んだものは、食道を通って摘出するため食道内に残されてしまうリスクが生じます)等です。

開腹手術直後から元気いっぱいで無事に退院となりました。術後は液状の特別な食餌から開始し、徐々にふやかしたドライフードへ。胃がしっかり落ち着くまでの間は柔らかい食餌を食べてもらっています。

今回の症例は症状もなく、そしていつ誤食してしまったかもわからなかった為、改めて健康診断の大切さを感じました。みなさんも、かわいいペットちゃんのために、定期的に健康診断を受けましょう!もちろん飼い主さんも忘れずにお願いしますね!

 

 

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