症例紹介

CASE

  • 2022.8.23

No.165外科症例(犬、異物誤食における胃切開術)

7か月齢のmix犬ちゃん。体重1.9㎏、とても小柄な女の子です。

前日に消しゴムを食べてしまいましたが、すぐに吐いたので問題ないと考え、そのまま病院には行かずに経過をみていたとのことでした。

翌日食事を食べた後、フードを全て吐いた。その中に消しゴムがまだ混じっているとのことで来院されました。

レントゲン検査では、胃内および腸内に不透過性のものが認められたため、異物による消化管閉塞として手術を行うこととなりました。

 

胃切開を行い、大量の消しゴムおよび黒色のゴム製異物を摘出しました。

腸内にある異物はほとんどが大腸内に存在し、小腸部位での腸閉塞は認められないため、腸切開は行いませんでした。

術後は嘔吐も改善し、元気になりました。

翌日からリキッドの処方食を与え、喜んで飲んでくれました。

日に日に回復し、元気いっぱい退院しました。

胃・腸管内異物について

思いもよらないものを食べてしまう頻繁に起こる事件です。

【誤食してしまった時の症状で多いも】】

・排泄障害

・胃炎

・嘔吐

【検査方法と治療方法】

催吐処置

・内視鏡下異物除去

・開腹手術

★おうちでのチェックポイント

①ペットに起きる症状

・何度も嘔吐する

・食欲がないor食いつきが悪い

・何となくいつもより元気がない

・おなかが痛そうな様子

・挙動不審

②誤食の予防方法

  • 床に物を置かない
  • ペットから目を離さない
  • 口を触っても怒らないようにしつける
  • 日頃から人の食べ物を与えない

 

★誤食率の高いおうちにあるもの

  • おもちゃ
  • マスク
  • 人の食べ物
  • ティッシュ
  • 充電器などのコード
  • 電池
  • 赤ちゃんのおしゃぶり

ペットたちは暇を見つけるといたずらをする確率がアップします。

自由時間を設けている時は、目を離さないようお願いいたします。

私たち人間の赤ちゃんの約1歳~の歩き始めでなんでも口にしてしまう時期を想像してもらえると分かりやすいかと思います。

ペットは一生赤ちゃんのような存在といっても過言ではありません!

是非、ご家庭で遊ぶ際にはペットとしっかり向き合って楽しいペットライフをお送りください!

 

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MORIYA Animal Hospital
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