症例紹介
CASE
- 2023.1.25
No.180 外科症例（ハムスター、子宮水腫）
「陰部が濡れている」という主訴で２歳半のハムスターが来院しました。
食欲はあるということでしたが、被毛粗剛（毛がボソボソしていることを言います。ふわふわではなくなり、毛の分け目が目立つようになります。一般的に、毛艶は体調のバロメーターの１つとして重要視されています。）が認められ、栄養状態があまり良くないようでした。
腹囲膨満（お腹の張りが強いことを言います。）も強かったためエコー検査を行ったところ、子宮の中に液体貯留が確認され、子宮が大きくなっていました。
リスクも含め飼い主さんとご相談した結果、開腹手術を行うことになりました。
上の写真は、手術で摘出した卵巣と子宮です。左右の卵巣と子宮が水腫になっており、正常の大きさの３倍程度に膨れています。
手術直後の様子。小さな体のハムスターさんには大きな手術でしたが、頑張ってくれました。
手術後の経過はとても順調で、手術の傷跡もわからないくらい綺麗に治りました。
そして、なにより元気になってくれ、被毛疎剛もすっかり良くなりました。元通りのふわふわです。
ハムスターさんたちは体も小さく、体調の変化がとても見えにくい動物です。食餌をしっかり食べていると思っていても、実は頬袋に溜め込んで巣箱に持ち帰っているだけ。ということもしばしば。。。普段の遊びの中で、体調チェックも一緒にやってあげると安心です♬
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MORIYA Animal Hospital
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