症例紹介

CASE

  • 2023.11.18

No.214外科症例(犬、去勢手術)

去勢手術をがんばってくれた症例です。基礎疾患はなく健康な2歳のミックス犬です。手術直後も麻酔が覚めるとしっかりお座りし、のんびり過ごしてくれました。

陰嚢の1センチ程度の小さな切開部から、左右両方の精巣を摘出します。14日程度はエリザベスカラーやエリザベスウェアで傷口をいじらないように保護します。ペットさんは自分で縫合糸を噛み切って傷口が開いてしまうリスクが大きいためです。傷が治ったら、縫合糸の抜糸を行い、終了です。抜糸は糸だけを切るため、特に麻酔などは必要ありません。

潜在精巣(精巣が陰嚢に降りてこず、大人になってもずっとお腹の中や皮膚の下に存在し続ける病気です。)の子は精巣が腫瘍化しやすいため、早期の去勢手術が推奨されています。

正常な精巣であったとしても、精巣から出る男性ホルモン(アンドロジェン)の作用で、去勢手術をしない限り生涯に渡って前立腺が刺激され、どんどん成長を続けてしまいます。そのため、前立腺肥大など男性ホルモンに起因する病気は年齢とともに増加傾向にあるのです。前立腺肥大になると、便秘・便が細くなるなどの排便障害や血尿・頻尿・失禁などの排尿障害が出る恐れがあります。

精巣を摘出すると肥大した前立腺も急速に縮小し、1~2週間で正常サイズに戻ると言われています。

前立腺のトラブルはペットちゃんにとっても、大変辛い病気です。去勢手術で悩まれている方はぜひ当院までご相談ください。

 

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MORIYA Animal Hospital
モリヤ動物病院(トリミングサロン・ペットホテル併設)
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