症例紹介
CASE
- 2022.9.2
No.169外科症例（猫、尿道結石摘出手術およびチェリーアイ整復手術）
尿が出ないため、夜間救急病院で尿を排出してもらった猫ちゃん。
翌日、かかりつけ医に受診し診察をしてもらったところ、尿を抜かなくても大丈夫と言われ様子を見ていたとのこと。
さらに翌日になっても、トイレに何度も行くが、排尿見られないとのことで当院に初めて来院されました。
来院時には多量の畜尿が触診にて認められました。ぐったり元気がないとのことで、血液検査も行いました。
SDMA：２５μｇ/dL CREA:５．６㎎/dL BUN：７９㎎/ｄＬ と重度の急性腎不全が認められました。
尿道閉塞の治療と同時に、急性腎不全の治療も行いました。
腎不全の数値が4日目には落ち着いたため、結石を摘出する手術を行うこととしました。
尿道内に存在する尿道結石を膀胱内に移動させ、膀胱切開手術により結石を摘出する方針としました。
膀胱内に結石が無事に移動させることが出来ました。その後、開腹手術を開始しました。
尿閉により、重度の血尿となっていた膀胱には粘膜～漿膜面の異常が認められる。
無事に膀胱切開は終了し、21個の結石を摘出することが出来ました。
術後にレントゲン撮影し、膀胱内および尿道内に結石が存在しないことを確認しました。
実は、以前からチェリーアイという瞬膜腺の病気を患っていたこの猫ちゃん！今回の結石手術と同時にチェリーアイの整復手術をご希望されていました。
ご希望通り、瞬膜腺を内部に整復する手術を行いました。
翌日から順調に自分で排尿することができ、腎臓数値も正常な状態でコントロール、眼も正常に近い状態になって、飼い主様は大喜びでした。
結石は「シュウ酸カルシウム結石」という結果であったため、再発が十分に考えられますので、今後も定期検査しましょう。
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MORIYA Animal Hospital
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