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  • 2023.4.7

4月 院内セミナーを行いました!

こんにちは。副院長の森谷菜穂子です。4月1日より新しいスタッフが5名増えました。

新入社員の教育と現スタッフの知識向上を目的とした院内セミナーを定期的に開催しています。

今回の題目は「犬の混合ワクチン」についてのセミナーを行いました。新しい情報満載の充実したセミナーとなりました。ワクチン接種で病気を未然に防ぐことの大切さを再確認できました。

 

みなさま、日本の混合ワクチン接種率をご存じですか?

日本の混合ワクチン接種率・・・犬:25%  猫:10% です。

アメリカやヨーロッパでは62~84%と、ほとんどの犬猫がしっかり予防しています。日本の接種率の低さが目立ちますね。。。実はワクチン接種により伝染病の流行を抑えるには「75%」の接種率が必要です。つまり、日本は犬猫のウイルス感染症の危険性が他国よりも高いということになります。

日本国内でも定期的に動物の感染症が蔓延します。

レプトスピラ症・・人畜共通感染症のため、人間にも感染し重篤な病気を引き起こします。あまり馴染みのない病名かもしれませんが、身近なところで発生がみられます。去年は横浜と相模大野での発生が確認させています。また、数年前には町田市のリス園でも感染が認められました。実は近くに存在する怖いウイルス感染症です。

ジステンパーウイルス感染症・・国内で数年周期で流行があるといわれています。野生動物の抗体保有率が高く、抗体保有状況の調査ではイノシシ41頭中11頭・アライグマ104頭中54頭・タヌキ15頭中4頭がジステンパーウイルスを保有しているそうです。

パルボウイルス感染症・・子犬が死亡する症例が相次いだため、「ポックリ病」「コロリ病」という異名を付けられる程に重篤な症状を示す病気です。伝染力が強く、死亡率の高い病気です。激しい下痢、嘔吐、食欲不振を起こし、脱水が進行し、死に至ります。もちろん、成犬も感染します。

犬伝染性肝炎・・犬アデノウィルスが原因となる病気です。アデノウィルスは抵抗性が強く、注射針に付着したウイルスが3~11日間も生存した例があるほどです。回復した犬の尿にも6~9か月ウイルスが排出されるので、一見病気が治り健康に見える犬からも感染します!生後1年未満の子犬が感染すると、まったく症状を示すことなく突然死することがあります。

みなさまも大切なペットを守るためにも、しっかりワクチン接種をしてあげましょう。

 

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