症例紹介

CASE

  • 2022.12.9

外科症例(犬、腸閉塞:梅干しの種)

数日前からの下痢、食欲不振を主訴に来院した3歳のヨークシャーテリアちゃん。

検査では胃内溶液の重度の貯留とCRP(炎症指数)の上昇を認めました。飼い主様の問診では、異物摂取は可能性が低く、食べたとしてもティッシュペーパーくらいだという事でした。そのため、まずは機能性イレウス(消化管の機能が低下し、胃腸の運動が低下する病気)の治療を行う事となりました。数日間経っても、嘔吐は認められないものの胃内溶液は排泄されず、異物を疑い内視鏡を行いました。

内視鏡では、食道全域に黄色の液体が付着しており、胃内に緑色の液体が大量に認められました。

その他、胃粘膜に多数の出血斑も認めました。

そのため、腸閉塞を強く疑い開腹手術に移行しました。小腸内に硬い閉塞物を認めました。

腸切開手術により摘出したものは「梅干しの種」でした。

飼い主様によると、1か月前に落とした梅干しの種とのことでした。時間が経過していて、今まで症状が無かったため、まさかこの梅干しの種が今回の原因だとは思いもよらず、問診の時にはお伝え下さらなかったそうです。

手術後は日に日に元気になって、モリモリご飯も食べてくれるようになりました。

 

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