症例紹介

CASE

  • 2023.7.17

No.197外科症例(犬、口鼻腔瘻)

シニア犬の歯石取りの際の様子です。お口の中を見ると、大きな穴が開いています。これは口鼻腔瘻と呼ばれるものです。

歯周病が重度になると、歯周病菌が歯槽骨(歯が埋まっている骨のことです)を溶かしてしまうことで歯が抜けたり、口と鼻を繋ぐトンネルが(口鼻腔瘻)が出来てしまいます。口鼻腔瘻ができると口の中の物が鼻に入ってしまったり、くしゃみや鼻水が出たり、煩わしい症状が生じてしまいます。

今回は、穴が開いている近くの歯肉を適切にトリミングし、移動させ、穴に被せて縫合処置をしました。これを歯肉フラップと言います。2週間ほどで傷口は治癒します。傷が付くまでの間は、エリザベスカラーで傷口をいじらいないようにしたり、硬いフードを控えてもらいます。フラップを作成するときは、吸収糸(体の酵素により自然と消えてなくなる縫合糸)を使用しているため、抜糸も不要です。
これで快適に過ごせますね♪

 

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